復興への遠い道のり


5月2日に石巻市に行ってきた。
18年前まで住んでいた街で,震災後やっと訪ねることができた。
ずっと,気になっていたのだけど,時間がなかなかとれず,
こんなに遅くなってしまった。
段々と近づいてくると,津波の痕が少しずつ見えてくる。
でも,その一方で途中までは随分店や人家も直っていて,
あぁ,復興はしてきているんだな,と少し感じていた。

が,

石巻を一望できる日和山に上り,眼下を見たら,

何もない。
がれきは撤去されたのだろう。
でも,その跡は更地のまま。

一年以上が経過して,
こういった場所に直接来てみないと
分からないことはやっぱりたくさんある。

もちろん,復興に向けてそこに住む人たちは前向きにがんばっているんだけど,
小さな数人のチカラだけではどうしようもないこともある。

もっと大きな組織のチカラがここに欲しい。

復興まではまだまだ遠いことが
実感した。

この写真はその5月2日のもの。
この区画には,民家や店がたくさんあった場所。
そのほとんどが今現在ない。
がれきは随分撤去されていた。
でも,人のにおいがしない。

公開することも躊躇した。
それが,このタイムラグ。
でも。見て欲しい。
そして,感じて欲しいから,色を抜いた。
この場所には,まだ,色を飾ることができないから。

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